レスリング 藤波朱理が準決勝進出!連勝記録を135に伸ばす 一時逆転許してヒヤリも…怒濤の攻め→フォール勝ち

 「パリ五輪・レスリング女子53キロ級・準々決勝」(7日、シャンドマルズ・アリーナ)

 五輪初出場の藤波朱理は準々決勝でモンゴルのバトフヤグと対戦。公式戦の連勝を135へ伸ばし、準決勝進出を決めた。

 22年世界選手権準優勝のレスラーと相対した藤波。序盤から組み合う展開となったが、1回戦と同様、足を取ってバックをとった。2点を先取し主導権を呼びこむと、相手に隙を見せずリードして第1ピリオドを終えた。

 だが第2ピリオドでは序盤に相手に2点を奪われ一時逆転を許してしまう形に。それでもすぐバックをとって2点を奪い返した。ここから怒濤の攻撃で得点を重ね、フォール勝ちを収めた。

 マットを降りると涼しげな充実感みなぎる表情で控室へ向かった藤波。フォール勝ちで4強へと駒を進めた。

 初戦では2022年の世界選手権を制したパリッシュを寄せ付けなかった。左肘には3月に手術を受けた影響かサポーターを装着していたが、スピード感溢れる動きで相手にプレッシャーをかけていく。先に足を取って倒し2ポイントを先取。その後、得点を重ね1ピリオドで押し切った。

 パリ出発前に行われた壮行会では初の大舞台に向けて「先輩方とともに日体大の誇りを持ち、必ず金メダルを持って帰りたい」と決意表明していた藤波。3月に左肘を脱臼&靱帯断裂の重傷を負って手術を受けたが、直前合宿では左腕を使うメニューも難なくこなした。「肘はもう大丈夫。スパーリングもテーピングを巻いて開始して、だんだん怖さもなくなってきた。すごくいい状態で、五輪には全く問題ないと思う」と自信をのぞかせていた。

 ◆藤波 朱理(ふじなみ・あかり)2003年11月11日、三重県四日市市出身。レスリング指導者の父俊一さんの影響で4歳から競技を始めた。三重・いなべ総合学園高から日体大に進学。中学2年時の17年9月から公式戦無敗を続けており、23年8月現在122連勝まで伸ばしている。世界選手権は21年大会に初出場し優勝。家族は両親、兄は17年世界選手権銅メダルの勇飛。趣味はおいしいものを食べること。164センチ。

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