レスリングの連日計量「睡眠も取れず次の日を迎える選手も」試合直後に減量開始、金メダリストが過酷さ解説

 「パリ五輪・レスリング女子50キロ級」(7日、シャンドマルス・アリーナ)

 6日の1回戦で須崎優衣(25)=キッツ=に逆転勝ちし、決勝まで進んでいたインドのビネシュ(30)が2日目の計量に失敗し、失格処分となった。須崎はリバチ(ウクライナ)に10-0のテクニカルスペリオリティ勝ちで、銅メダルを獲得した。

 米スポーツ専門局「ESPN」によると、ビネシュは初日の試合のために栄養補給を行ったことで体重が増加。試合後はウェットスーツを着てトレーニングを開始し、サウナにも入った。翌朝もトレーニングを行い、髪も切ったが、110グラムオーバーだったという。

 16年リオデジャネイロ五輪の金メダリストの登坂絵莉さんは自身のXで「レスリングは1日目 計量→1回戦から準決勝  2日目 計量→決勝や敗者復活戦 と2日間とも計量します。1日目の計量後に食事をして水分を摂ってリカバリーして試合をします。翌日の試合が決まったら試合後に増えた体重を規定の体重まで落とすために、また走ったり練習したりします」と説明。

 「選手によって異なりますが私の場合は1日目が終わってから1・5kg前後体重を落としていました。リオオリンピックまで行われていた前日計量に比べて試合当日の体重差がない分フェアではありますが減量の多い選手にとっては過酷です」と解説した。

 登坂さんは8日の日本テレビ「Day Day.」にも生出演。計量について「ほとんどの選手が減量して出場しているので、1日目計量をして、試合をするためには食事をしたり飲んだりしなければいけません。どうしても体重は1日目の試合後増えている」と解説。「みんな試合が終わってすぐに跳んだり走ったり、サウナに入ったり、なかなか睡眠も取れずに次の日の計量を迎える選手も多い」と実状を紹介し、出演者からは驚きの声が挙がっていた。

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