パリ五輪でまた運営不手際 女子ケイリンで残り1周の鐘鳴らず 日本選手「ゴールじゃん絶対!」もゴール後に鐘で全力周回 怒りの声「許されないだろ」
「パリ五輪・自転車・女子ケイリン・敗者復活戦」(7日、サンカンタンアンイブリーヌ・ベロドローム)
7日に行われた敗者復活戦で前代未聞の運営の不手際があったことが分かった。日本勢の太田りゆ(29)=ブリヂストン=が出場した敗者復活4組。太田がゴール直前で差しきり、1着で準々決勝進出を決めたが、残り1周で通常鳴るはずの鐘が鳴らず。選手たちは冷静にレースを進めたが、ゴール後に鐘が鳴り、トップでゴールした太田はそのままペダルを全力でこぎつづけた。一周過ぎたところで、ようやくゴールを示すピストルが鳴った。場内は騒然となった。
中継の解説も「これ間違いですね」と指摘。アナウンサーも「ラスト1周で鐘が鳴りませんでした。しかし、間違いなく最後の周回でした」と戸惑いながら伝えた。レース後、太田は自身のインスタグラムで「向こう側のミスで1周多くもがいた。身体に染みこんだ周回数も絶対勝ちたすぎて、万が一を思ってゴールじゃん絶対!と思いつつ踏み続けました」と、泣き笑いや汗の絵文字とともに投稿した。
SNSでは「こんな許されないだろ普通に。誤審とかは見方によってあるかもしれないけど、こんな初歩的かつめちゃくちゃ重要な所ミスってるのが意味分からない」、「運営側が周回誤認じゃダメやん」、「もうめちゃくちゃ」と怒りの声が上がっていた。
太田は8日準々決勝は突破したものの、準決勝で敗退した。
パリ五輪では柔道などの誤審騒動や開会式での国名の誤アナウンスなど、運営側の問題が続出している。