藤波朱理が圧巻の金メダル!決勝でも10-0圧勝「最高です!」公式戦137連勝 父と二人三脚で悲願達成

 「パリ五輪・レスリング女子53キロ級・決勝」(8日、シャンドマルズ・アリーナ)

 藤波朱理は、エクアドルのジェペス・グスマンと対戦。10-0の圧勝で金メダルを獲得した。

 圧巻の強さだった。開始45秒でバックを取り、2点を先取。さらに1分40秒に2点を追加した。その後も相手に隙を与えず、得点を重ね、テクニカルスペリオリティ勝ち。一気に頂点へ駆け上がった。

 藤波は「最高です。オリンピック最高、レスリング最高。(相手のジェペスは)自分を奮い立たせてくれた選手のひとりだったので、ありがとうという気持ちだった」と笑顔。父俊一さんと抱擁し、「4歳から父のもとでレスリングやってきて、喧嘩も多かったが、本当に感謝したい存在です」とうなずいた。

 金メダル候補として期待された通り、圧倒的な強さを発揮してきた。準決勝では東京五輪の銀メダリストで中国・龐倩玉と対戦。10-0の圧勝で寄せつけなかった。公式戦136連勝。だが、試合後は勝利の余韻に浸ることなく言い切った。

 「私はオリンピックチャンピオンになるためにやってきた。明日も注目して下さい」

 3月に左肘を脱臼&靱帯断裂の重傷を負って手術を受けたが、一切の影響なし。決勝へ自ら注目を求めるなど、重圧も感じさせない。恐ろしい20歳が、大舞台でも強さを示した。

 ◆藤波 朱理(ふじなみ・あかり)2003年11月11日、三重県四日市市出身。レスリング指導者の父俊一さんの影響で4歳から競技を始めた。三重・いなべ総合学園高から日体大に進学。中学2年時の17年9月から公式戦無敗。世界選手権は21年大会に初出場し優勝。家族は両親、兄は17年世界選手権銅メダルの勇飛。趣味はおいしいものを食べること。164センチ。

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