卓球団体男子 張本智和が激闘のエース対決落とす 気迫前面にルブラン弟に食らいつくも 0-2の崖っぷちに
「パリ五輪・卓球男子団体・3位決定戦、日本-フランス」(9日、パリ南アリーナ)
日本は開催国のフランスと対戦。第2試合はエースの張本智和が登場し、ルブラン兄弟の弟、フェリックス・ルブランと激突。2-2でファイナルゲームの激闘となった中、落とした。
第1試合はいきなり4連続ポイントを奪われる苦しい立ち上がりとなった。それでもサーブに変化をつけて相手のミスを誘い、食らいつく。3連続ポイントで1点差に迫ると、一進一退の攻防へ。先にゲームポイントを奪われたが、ここから連続ポイントでデュースへ。張本が逆転してゲームポイントを奪い、第1ゲームを13-11で先取した。
それでも第2ゲームは17歳で個人銅メダルを獲得したルブラン弟が真価を発揮する。力強いサーブに翻弄されてしまい、4-11で奪い返された。第3ゲームはお互いにサーブで主導権を引き合う展開に。それでも張本が中盤に流れを引き寄せたが、ルブラン弟が気迫の攻めで追いつく。それでも強烈なスマッシュを決めてゲームポイントを呼び込むと、連続ポイントで王手をかけた。
しかし第4ゲームはルブランが多彩な攻撃で張本のミスを誘い、2-2で勝負は最終第5ゲームへ。序盤は一進一退の攻防となったが、高速バックハンドで先に5点目を先取。流れを引き寄せてコートチェンジとなり、鮮やかなサーブで3点リードを奪った。追い上げられても強烈スマッシュを決めて絶叫。だが猛反撃にあい、落としてしまった。
準決勝で足の異変を訴えていた張本。田勢監督は「危ないかなというか、違和感という感じ。つってはない」とし、左太ももの違和感だったと説明した。それでもこの日は故障の影響を感じさせない動き、そして気迫の雄たけびをあげた。だが日本は0-2となり、後がない状況となった。