卓球フランス戦 自国勝利でお祭り騒ぎのスタンドに日本チームが一礼 勝者をたたえる姿勢貫く→裏で悔し涙溢れる

 3位決定戦でフランスに敗れ、スタンドにあいさつをする(左から)張本智和、田勢邦史監督、戸上隼輔、篠塚大登(撮影・中田匡峻)
 コート入りする張本智和(右)ら(撮影・中田匡峻)
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 「パリ五輪・卓球男子団体・3位決定戦、日本2-3フランス」(9日、パリ南アリーナ)

 日本は開催国のフランスと対戦。だが完全アウェーの中、ゲームカウント2-3で敗れ、銅メダル獲得はならなかった。

 敗北が決まると、張本智和らは淡々と負けを受け入れた。スタンドを埋め尽くした現地ファンの歓声もあり、会場がフランスの勝利を喜ぶ声でお祭り騒ぎとなった。

 そんな中、日本チームはスタンドに向かって一礼。そして張本は最終ゲームを戦った篠塚を抱きしめ、優しく励ましの声をかけた。

 フランスのルブラン兄弟、コズィーが会場を走り周るなど歓喜に沸いた中でも、日本チームは声をかけて勝利を祝福。最後まで淡々と、冷静に振る舞っていた。

 その後、インタビューで張本は涙を流し「出し切った。良いチームでした」と語った。バックヤードに場所を移すと、仲間とタッチを交わした後、涙があふれ出て止まらなくなった。

 田勢監督も涙を溢れさせ「21歳でエース、ハンパじゃないプレッシャーだったと思う」と慮り、「今大会シングルスの金、銀、銅といい試合をしたのはアイツだけ。4年後は更に怪物になっていると思う」と今後の飛躍へ期待を込めた。

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