「完敗です」「圧倒的に負けたな」銀メダルの17歳安楽宙斗、清清しいインタビューに称賛「大人かつ爽やか」「愚痴は言わずとも正直」勝者へのハグも話題

 「パリ五輪・スポーツクライミング男子複合・決勝」(9日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)

 17歳の安楽宙斗(JSOL)が合計145・4点でスポーツクライミング男子初のメダルとなる銀メダルを獲得した。前半のボルダーで首位に立ったが、予選ほど突き放すことができず、後半のリードで19歳のトビー・ロバーツ(英国)に逆転を許した。

 安楽は試技を終えて、悔しそうな表情を浮かべたが、その後、勝者のロバーツをたたえ、抱擁を交わした。17歳らしく清清しく完敗を認めた。「2位で、う~ん。表彰台は最低限の目標だった。ボルダーほぼ同点で、リードで勝負だったんですけど、圧倒的に負けたなという感じです。去年の世界選手権よりリラックスして臨めたが、ボルダーでの疲労の切り替えが…。ダメダメな登りだった。完敗という感じです。本当に金メダルを狙って準決勝からこなしてきた。普通に悔しいです」と、率直に明かした。

 表彰台でもさわやかに手を振り、銀メダルを胸に輝かせ、笑顔を浮かべた。

 その姿にSNSでは「愚痴は言わずとも正直に。安楽くん、男前」、「悔しいといいつつ完敗だとわかってる!そこが偉い」、「大人かつ爽やか、簡潔明瞭なインタビューだった」と、称賛の声が上がっていた。

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