快挙のブレイキンAMI 素顔は編み物好きの25歳 埼玉県出身のBガール 性格は「頑固だからぶれない」恩師語る

 「パリ五輪・ブレイキン女子・決勝」(9日、コンコルド広場)

 19年、22年世界女王の湯浅亜実(25、ダンサー名・AMI)が、リトアニアのNICKAを3-0で下し、金メダルを獲得。今大会初実施の新種目で歴史的な初代女王に輝いた。

 豪快な手技を駆使するNICKAに対して、繊細な動きから躍動的なパワームーブ、フリーズ、巧みな足技で魅了したAMI。戦い抜いた15ラウンドに、スタイルと魂を刻んだ。

 鼻にピアスを輝かせる新競技を象徴する初代女王。「泣きたいぐらいうれしいはずなんですけど、まだフワフワな感じです。いい意味で重圧を感じてなくて、自分をレペゼンするチャンスと思っていた」と、振り返った。

 埼玉県出身の25歳。10歳の時に本格的にブレイキンを始め、日本を代表するブレイクダンサーのB-Boy Katsu One(石川勝之コーチ)から学んだ。今も日本代表コーチとしてAMIを支える石川コーチは「メンタルがずっと一定だった。これに向けてしっかり準備してきたのが最後の結果に結びついた」とうなずいた。

 石川コーチによれば、AMIはレッスンの生徒のひとり。当初は「全く懐かない子でした。変な顔ばかりして。ただ、どうやったら懐いてくれるのか。一週間くらいかかった。ただ、闘志みたいなのは感じた」という。

 現在の性格についても「めちゃめちゃ頑固。昔から変わらない。頑固だからぶれないというところにきて、それで世界一を取ったからすごい」という一方で、素顔については「編み物とかすごく好きで、女の子らしさもいっぱいある子ですね」と明かした。

 ◆湯浅亜実(ゆあさ・あみ)ダンサー名はAMI。1998年12月11日生まれ、埼玉県出身。10歳から本格的にブレイキンを始める。20年の全日本ブレイキン選手権で優勝。22年は準優勝。6月のパリ五輪予選シリーズ最終戦で、福島あゆみ(AYUMI)との日本人対決の決勝を制して優勝。ともに代表入りをつかんだ。

パリ五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス