悔し4位の森秋彩 魔のボルダー第1課題 身長154cm、スタート届かず0点響く SNSは紛糾「強制的に-25点」「さすがに設定ミスでは?」

 「パリ五輪・スポーツクライミング女子複合・決勝」(10日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)

 23年世界選手権銅メダリストで、初出場の森秋彩(20)=茨城県連盟=が合計135・1点で4位に終わり、東京五輪銀メダルの野中生萌、同銅メダルの野口啓代に続く日本女子2大会連続メダルはならなかった。ボルダー7位から、得意のリード1位で逆襲したが、表彰台にはあと一歩届かなかった。ヤンヤ・ガルンブレット(スロベニア)が168・5点で2連覇を達成した。

 結果としてはボルダーの出遅れが響いた形となった。特に第1課題は最初のホールドが高い位置にあり、決勝進出8人中最も身長の低い154センチの森が何度も助走をつけて壁へと走って飛びついていったが、スタートのホールドを掴めず。まさかの0点に終わった。時間切れを迎えて天を仰いだ。第1課題は8選手中6選手が完登でほぼ25点獲得。ゾーンも取れなかったのは森だけだった。森に次ぐ身長157センチのラバトゥ(米国)は一発でスタートのホールドを掴み、一撃で完登した。

 SNSでは「ちょっとなあ…単純に届かないのはなかなか厳しいですよ」、「ルールとしてどうなの?」、「こんな壁の設定不公平すぎる」、「こんなことって起こりえるんだ」、「スタートに届かないのは流石にコースの設定ミスでは」、「スタート切れてたらメダル取れてるやん」、「強制的に25点マイナス」と、紛糾していた。

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