玉井が叶えた飛び込み界悲願メダル レジェンド寺内も指導の馬淵崇英コーチも大興奮「やっとメダルと結婚できた」

 男子高飛び込みで銀メダルを獲得し、表彰台に立つ玉井陸斗(左)。中央は優勝した中国の曹縁(共同)
 男子高飛び込み決勝で演技を終え、馬淵崇英コーチ(右)と抱き合う玉井陸斗(共同)
 銀メダルを手に喜ぶ玉井陸斗(撮影・吉澤敬太)
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 「パリ五輪・男子高飛び込み・決勝」(10日、アクアティクス・センター)

 玉井陸斗(17)=JSS宝塚=が合計507・65点で日本飛び込み界初のメダルとなる銀メダルを獲得した。1本目から首位争いを繰り広げた玉井だったが、5本目で大きなしぶきをあげる失敗。3位に落ち、4位とも約5点差に迫られたが、最終6本目で完璧なダイブをみせ、この日全体トップの99点をマーク。銀メダルをもぎとった。

 長年指導してきた馬淵崇英コーチは、日本飛び込み界の悲願を叶えた教え子に、「計算通りというてええかな、4本目までは」と笑いつつ、「金取れるんじゃないかなと。本当に5本目307、問題なくこなせるはずだけど回転しすぎちゃって。一瞬で金とったらどうしようという余計な思いがあった。でも挽回する力がすごい。メダルは逃さないという思いが強かった」とたたえた。

 「言葉ではメダルよりは本当に決めてくれたというのが…陸斗やってくれたと。メダル掛けてもらいました。やっと30何年間もメダルを追いかけてやっとメダル取れたと。やっとメダルと出会えて、結婚できたなって。恋人じゃなくて。長い間追いかけて追いかけて、メダルと結婚が正式にできた。抱っこして一緒に寝たい」と、ちゃめっ気たっぷりに語った。

 娘の馬淵優佳も自身のインスタグラムで「歴史的瞬間!」、「30年以上かかってようやく届いたメダル。お父さんもおめでとう」とつづった。

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