衝撃パワームーブ連発で会場魅了 涙のHIRO10「人生おもしれぇっす」世界王者に敗戦も会場は異例の大ブーイング あっぱれ19歳に称賛

 「パリ五輪・ブレイキン男子・1次リーグ」(10日、コンコルド広場)

 日本の大能寛飛(19、ダンサー名・HIRO10)の1次リーグは3戦全敗で敗退が決まった。

 敗退が決まった中で迎えた第3戦は21、23年世界王者のVICTOR(米国)と対戦。0-2で敗れたが、圧巻のパワームーブを披露。キレキレの回転技をみせつけて、会場の観客を完全に魅了した。ジャッジではテクニックで世界王者を圧倒したHIRO10だったが、音楽との調和やオリジナリティなどで世界王者に軍配が上がった。しかし、HIRO10を支持する会場からはジャッジに激しいブーイングが飛ぶほど、会場を支配したのはHIRO10だった。

 その後、涙とともに会場からの大歓声を浴びながら退場した。夢舞台を終え「なんかめちゃくちゃ楽しくて。ここまでやってこれたのも皆さんのおかげ。涙がとまらなくなった。最後は自分の大好きなブレイキンをみせれた。あっという間で。なんかもう、面白かった。人生おもしれぇっす」と、19歳の若者らしく飾らずに言い切った。

 SNSでは「めっちゃかっこよかった」、「『人生おもしれぇ』、主人公でしかなくて痺れた」、「名言すぎる」と、称賛の声が上がっていた。

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