レスリング 高谷大地は銀メダル「決勝でフォール負けも僕らしい」相手選手を持ち上げて称える

 男子フリー74キロ級で銀メダルとなり、声援に応える高谷大地(提供・共同通信社)
 男子フリー74キロ級決勝で敗れ、ウズベキスタン選手(左)と健闘をたたえ合う高谷大地=パリ(共同)
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 「パリ五輪・レスリング男子フリースタイル74キロ級・決勝」(10日、シャンドマルス・アリーナ)

 高谷大地(29)=自衛隊=が、ウズベキスタンのジャマロフと対戦。フォール負けを喫し、銀メダルとなった。

 完敗だった。第1ピリオドでバックを取られ、2失点。さらにバックを取られ2点を失い、最後はフォールに移行され抑え込まれた。試合後は悔しさをこらえ、相手を抱きかかえて持ち上げてたたえた。ジャマロフも高谷の手を上げ、敬意を示した。

 試合後は涙があふれ、「決勝でフォール負けするのも僕らしい。本当に幸せでした。本当に辛い24年のレスリング人生だった」と振り返った。

 準決勝では、アメリカのカイルダグラス・デークと対戦し、20-12で勝利。激しいポイントの奪い合いを制し、決勝進出を決めていたが、決勝では持ち味を発揮させてもらえなかった。

 パリ五輪予選を兼ねた昨年の世界選手権では、3位決定戦で勝利し初の五輪切符。「正しい努力は裏切らない」と喜んだ。12年から3大会連続で出場した兄・惣亮(35)に続いての五輪。兄が届かなかったメダルは獲得した。

 ◆高谷大地(たかたに・だいち)1994年11月22日生まれ、京都府出身。169センチ。網野高(現丹後緑風高)から拓殖大に進み、現在は自衛隊に所属。19年から74キロ級でプレー。22年全日本選手権と23年明治杯全日本選抜選手権で連続優勝。23年世界選手権の3位決定戦で勝利し、パリ五輪代表をつかんだ。兄の惣亮は12年から3大会連続で五輪出場した。

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