北口榛花が歓喜の鐘 スタッド・ド・フランス恒例の金メダリストセレモニーで「キャー!」絶叫とともに豪快に響かせる

 「パリ五輪・陸上女子やり投げ・決勝」(10日、フランス競技場)

 世界女王の北口榛花(26)=JAL=が今季ベストの65メートル80で日本女子トラック&フィールド種目では初となる金メダルを獲得した。北口の1投目でのビッグスローに対し、それを上回る選手は現れなかった。日本陸上界にとっては2004年アテネ五輪の男子ハンマー投げ・室伏広治、女子マラソン・野口みずき以来20年ぶりの金メダルとなった。上田百寧(ゼンリン)は61メートル64で10位に終わった。

 北口は1投目にいきなりビッグスロー。雄たけびとともに放たれたヤリは、美しいアーチを描き、65メートルラインを越えた。その後、この記録を抜く選手は出てこず、国際大会では最終投てきで逆転する“逆転の北口”として世界を席巻してきたが、五輪の大一番では“先行逃げ切り”を決めた。最終投てきを投げ終えると、笑顔から涙に。ライバルたちと抱擁を交わしながら、瞳をぬぐった。

 そして、金メダリストが鳴らすことができる、スタッド・ド・フランスの鐘を「きゃー!」と絶叫しながら力強く鳴らし、日の丸をまといながら、スタジアムを一周した。

 SNSでは「日本人で鐘を鳴らせる人が出てくるなんて」、「本当にうれしそうで可愛くて泣けた」と、反響を呼んでいた。

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