レスリング女子 元木咲良が涙の金メダル!決勝でウクライナ選手に12-1圧勝「もうチャンスは逃したくないと」
「パリ五輪・レスリング女子62キロ級・決勝」(10日、シャンドマルス・アリーナ)
元木咲良(22)=育英大助手=が、ウクライナ・コリャデンコと対戦。12-1の圧勝で、金メダルを獲得した。
頂点をかけた戦い。1点を先取されたが、第1ピリオド終了間際に得点を重ね、1-4で折り返した。残り2分10秒でさらに2点追加。足を取って相手を回し、さらにリードを広げた。
準決勝ではノルウェーのグレースヤコブ・ブレンと対戦。2-7の劣勢から捨て身の反り投げが決まり、そのままフォール勝ち。大逆転勝ちに涙があふれ、「神様が助けてくれたんだなと思って。安心してちょっと涙が出た」と安どした。
父の康年さん(54)は2000年シドニー五輪男子グレコローマンスタイル代表で、親子2代での五輪出場。父親が9位に終わった大舞台に挑む22歳の娘は「パリでは自分らしく、勝ちたい気持ちを前面に出して金メダルを取りたい」と意気込んでいた。
決勝では迷いを吹っ切り、金メダルを獲得。「昨日は自分に負けそうになったが、神様が助けてくれて、もうチャンスは逃したくないと。ここで最後までやりきるとマットに上がった。今まで支えてもらって、本当にたくさんの人に感謝したい」と涙をぬぐった。
◆元木咲良(もとき・さくら)2002年2月20日、埼玉県出身。埼玉栄高から育英大に進んだ。22年は非五輪階級の59キロ級で世界選手権3位。その後62キロ級に上げて、昨年の世界選手権で2位となり初の五輪代表を決めた。父・康年さんは2000年シドニー五輪代表。