快挙!0歳からの幼なじみがW金メダル 桜井つぐみに続いた清岡幸大郎「2人で小さい頃から夢見てきた」

 「パリ五輪・レスリング男子フリースタイル65キロ級・決勝」(11日、シャンドマルズ・アリーナ)

 清岡幸大郎(23)=三恵海運=がアムザードハリリ(イラン)を10-3で下し、金メダルを獲得した。0歳からの幼なじみで、高校3年まで同じ道場で切磋琢磨(せっさたくま)してきた女子57キロ級の桜井つぐみ(22)=育英大=と2人揃って同大会での金メダリストとなった。

 年に一度の「よさこい祭り」に沸く高知に、花の都からさらなる熱狂を届けた。2日前の桜井に続き、清岡もグラウンドで得意のリンクルホールド(相手の足に首を差し込んで回転する技)で得点を重ね、大量リードで勝ち切った。前年まで世界選手権の経験もなかったダークホースは「最高です!夢を実現できた。(大会までは)俺が優勝するって、誰が思っていたんだと。僕だけは絶対に優勝するって気持ちを持ち続けていた」と声を弾ませた。

 桜井とは母同士が同僚だった縁もあり、2001年9月に桜井が産まれたばかりの産院で“対面”しているほど、0歳からの幼なじみ。桜井の父、優史さんが04年に立ち上げた高知クラブで、わずか5人ほどの1期生として共にレスリングを始めた。高知南高まで、15年間は地元で切磋琢磨(せっさたくま)。その後、大学進学でそれぞれが関東に拠点を移した後も、互いの活躍に刺激を与え合ってきた。

 桜井が世界選手権を制し、先に五輪代表を決めた後も、清岡は「うれしかったが、悔しかった」とエネルギーに変えてきた。

 今大会も桜井が先に金メダルを取ったが、「本当に後押しになった」と感謝。「(恩師の)桜井先生に金メダルを2つ掛けられるので本当に良かった。2人で小さい頃から五輪で優勝することを夢見て切磋琢磨(せっさたくま)してここまで来たので、同じ色の一番良い色のメダルを獲得できてすごくよかった」と胸を張った。

 表彰式の後は、桜井と2人で金メダルを並べた後、恩師の桜井優史さんの首に2つの金メダルを掛けた。

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