パリ五輪 日本に感動を呼んだワタガシペア 「2人で成長できた3年間なので悔いはない」2大会連続銅→涙の抱擁に心打たれたファンも

 パリ五輪・バドミントン混合ダブルスで2大会連続銅メダルを獲得した“ワタガシペア”こと渡辺勇大(27)、東野有紗(28)組=BIPROGY=。韓国ペアに勝利後、2人が涙の抱擁をかわし、東野が「勇大くんと出会えてよかった」というコメントが大きな感動を呼んだ。

 パリ五輪が幕を閉じた中、今でもネットでは「素敵なペア」と反響の声があがる。金メダルを目指した今大会、準決勝で敗れて2人は涙を流した。それでも3位決定戦へ気持ちを切り替え、抜群のコンビネーションを発揮。目まぐるしく入れ替わりながらのラリーは多くの人を魅了した。現地ファンからも拍手が沸き起こり、「ニッポン」コールも響いた。

 メダリスト会見ではお互いへの思いを問われ、東野は「ホントに勇大くんは1個下で、後輩なんですけど、全然後輩に見えなくて、私よりも上ぐらい頼れる後輩で、いつもバドミントンの面でも頼りになっていて、ホントにこの13年間、解散したいとも思ったこともなくここまでやって来られたのは、ホントに勇大くんのおかげだと思いますし、また銅メダル2回取れて、ホントに勇大くんとここまでやって来られて良かったなというふうに思っているので、感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。

 続けて渡辺も「ホント言葉そのままお返しするようなんですけど、ありがとうしかなくて、感謝しかなくて。バドミントン競技はホントに大会数、試合数が多い中で、勝ち続けることの難しさっていうのはバドミントン選手なら全員が知ってると思うんですけれども。東京の前からそうですけど、勝ち続けるというところに自分たちは一番目標を置いていて、一発屋ではなくて二発屋三発屋、勝ち続けるというところに自分たちの重きを置いていて。それが大方うまくいって、もちろん、苦しい時も、結果が出ない時もたくさんありましたけど、それでも勝った喜びとか、優勝したうれしさというのをかみしめるためにここまでやってきて、銅メダルが取れたのはホントに先輩が一緒にやってくれたからだし。今大会は特に、ホントにずっと僕が焦っていて、ミスも多くて、そんな中『大丈夫だよ、焦んなくていいよ』って毎試合毎試合、毎ラリー毎ラリー、声をかけ続けてくれたっていうのは、本当に感謝しかないです」と明かしていた。

 帰国した際には「(ファンの)皆さんが僕らの背中を押してくれて取らせてくれた銅メダル」と言えば、東野は「東京が終わってからの3年間、2人で金を目指してきたので悔しい部分もあるけど、たくさんの方々が応援してくれた銅メダル。2人で成長できた3年間なので悔いはない」とコンビで胸を張った。帰国後のつかの間の時間でやりたいことを問われると、渡辺は「バドミントンのことは今考えたくないですね」と苦笑いし、東野は「スカイダイビング。やりたくないけど、やってみたい」と笑顔で話した。

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