近代五種 ロス五輪から馬術に変わる「SASUKE」 パリ五輪銀・佐藤大宗「ワクワクしている」

 記者会見であいさつする近代五種銀メダルの佐藤大宗(撮影・開出牧)
 障害物レースに挑む選手
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 五輪採用から112年が経過した近代五種で、日本勢初の銀メダルを獲得した佐藤大宗(自衛隊)は、28年ロサンゼルス五輪から導入される新種目に期待を寄せた。馬術、フェンシング、水泳、射撃、ランニングで争い「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれるフランス発祥の伝統競技。28年ロサンゼルス五輪からは馬術に変わって障害物レース(オブスタクル)、いわゆるTBSテレビの人気番組「SASUKE」が採用される。

 海外勢に比べて日本は競技を始めるのが遅く、佐藤も19歳で自衛隊体育学校に入学後から挑戦。自衛隊や警察の関係者が大半で、国内競技者は約50人にとどまっている。馬術には馬のレンタル、餌、輸送など出費がかさむ側面もあり、SASUKEに変わることで、コスト削減や、競技を始めるハードルも下がる効果があると期待される。

 佐藤は「馬術がなくなるのは悲しい」と言いながらも、「新たなステージで、SASUKEに変わることはワクワクしている」と大歓迎。「馬術から変わって初心者にとっても、とっつきやすい。人口が増えてほしい気持ちがある」と願った。

 ◆佐藤大宗(さとう・たいしゅう)1993年10月20日、青森市出身。青森山田高から12年の海上自衛隊入隊を経て、13年に自衛隊体育学校に入学し、近代五種競技を始める。21、23年に全日本選手権を制覇。23年W杯ソフィア大会で日本勢個人初メダルの2位に輝き、同年の杭州アジア大会では団体銅、個人6位だった。得意種目はフェンシング、レーザーラン。自衛隊所属。174センチ。

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