羽生3月の世界選手権で王者の舞見せる
2014年2月17日
前日はフリーで2つのジャンプで転倒。金メダルの喜び以上に、「悔しい」と口にした。だが、時間とともに昇華できた。「今は悔しさは考えない。幸せに浸りたい。今、このメダルを掛けているのは僕だけかもしれないけど、今まで支えてくださった方々の思いが込もっているメダルだと思う。みんなで一緒にかけている気持ちです」。
男子フィギュア史上2番目の若さでの五輪王者に「はっきり言って、他の多くの選手より苦労は少ないかもしれない」と話しつつ、こう続けた。「震災があった。でも、家族や周りの方々、仙台市や宮城県の人たちに支えられて、ここまでこれた。その気持ちだけは忘れないで伝えていきたい」。自分を送り出してくれた東日本大震災の被災地の故郷仙台、そして東北へ、改めて感謝を口にした。
ずっしりと重く、胸元で輝くメダルに触れ、王者としての自覚も芽生えた。「ここからは五輪王者の肩書を背負ってやらないといけない。王者としての演技を見せていきたい」。イメージするのは、今大会で引退を表明した憧れの“皇帝”プルシェンコだ。「プルシェンコのような素晴らしい、強いスケーターになりたい」と、未来像を重ねた。
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