日本 ベルギーに勝利 八村24得点!2年ぶり凱旋「まあまあでした」
「バスケットボール男子・国際強化試合、日本87-59ベルギー」(16日、サイデン化学アリーナ)
世界ランク42位の日本が同37位のベルギーに87-59で勝利した。13日に合流したばかりの八村塁(23)=ウィザーズ=が約2年ぶりの凱旋試合で両軍最多24得点と躍動。9日に70-73で惜敗した相手に雪辱した。男子代表は18日に同7位の強豪フランスと強化試合を行い、45年ぶりの五輪へ臨む。世界ランク10位の女子は17日に23位のプエルトリコと対戦する。
NBAでの経験を重ね、オーラをまとった八村が、19年8月の国際強化試合以来約2年ぶりの凱旋試合で大暴れした。「まあまあでした」と振り返ったが、出場時間18分49秒で両軍最多24得点。ボールを持った瞬間の余裕が違った。
駆け引きで相手の隙をついたシュートをスパスパと成功。第1Q出場約7分間の決定率は100%で、11得点を記録した。中でも第1Q残り約3分の場面では、守備からカウンターで走り込みワンハンドダンク。格の違いを見せつける、豪快な力強さも健在だった。
まだチーム合流4日目。八村自身は約6週間ぶりの実戦だ。「コンディションもシュートタッチも悪くなかった」とは言うが「プレー面は、もっと練習や試合をしないと分からないことがある」と言う。開幕まであと1週間。連係面に多々伸びしろはありそうだ。
ラマスHCは八村について「国内組がリスペクトと信頼を置いているのは間違いない」と高く評価する。八村も「チームでは若いけど、経験は抱負。チームが自信を持てるようアドバイスできると思う」。世界トップクラスの強豪国を相手に、気持ちで負けては勝機はない。夢舞台は刻一刻と近づくが、背番号8のエースが心技体で日本を一段上へと引き上げる。