五輪開会式 21分遅延で日付変更ギリギリまで実施 バッハ会長大演説 宣言下配慮欠く
「東京五輪・開会式」(23日、国立競技場)
1964年以来2度目の東京オリンピックが23日、天皇陛下の開会宣言によって開幕した。新型コロナウイルスの感染拡大による史上初の1年の延期を経て、57年ぶりに首都に帰ってきた夢舞台は、前代未聞となる緊急事態宣言下での開催となった。開会式の直前までスキャンダルにも見舞われ、国民の機運もなかなか高まらない中で迎えた受難の大会。アスリートの、スポーツの、そして日本の力が試される17日間が幕を開けた。
開会式は当初午後8時から11時までの3時間の予定だったが、新型コロナウイルスの感染対策で、選手が距離をあけて行進する必要があったことから30分延長。11時半までの予定だった。
しかし、組織委の橋本会長、IOCバッハ会長のあいさつが予定時間4分半から大幅に長引き約13分超え。11時半の段階でも聖火入場までたどり着かず・・・。終了したのは11時51分。ギリギリ日付が変わることは免れた。
ただ、緊急事態宣言下で多くの飲食店やイベントが時短を強いられている中、配慮に欠いた大イベントとなった。