銀メダリスト渡名喜風南とは 両親が沖縄出身 座右の銘は「死ぬこと以外かすり傷」
「東京五輪・柔道女子48キロ級・決勝」(24日、日本武道館)
渡名喜風南(25)=パーク24=は決勝でディストリア・クラスニチ(コソボ)に敗れ、銀メダルとなった。残り23秒で内股で技ありを取られた。勝てば同級では04年田村亮子以来の金メダルだったが、あと一歩及ばなかった。
【渡名喜メモ】
◆生まれ…1995年8月1日、神奈川県相模原市出身。
◆得意技…左組みで、得意技は小外刈り、寝技。
◆経歴…神奈川・相原中-東京・修徳高-帝京大-パーク24。
◆サイズ…148センチ。
◆柔道を始めたきっかけ…父の影響で自身も格闘技好きでK-1などを見ていた。空手を始めようと道場を見学したもののしっくりこず、柔道は楽しかったため、9歳から地元相模原市の相武館吉田道場に通った。
◆家族…両親は沖縄出身。4姉妹の末っ子で、そのため観察眼が鍛えられたという。
◆名前の由来…本人いわく「特にない」が、母が「ふうちゃん」と呼びたかったため「風南」となった。ただ、実際には「ふうちゃん」ではなく「ふうな」と呼ばれている。
◆性格…マイペースで、社会人になってからは満員電車に悪戦苦闘。「こんなにつらいものだとは思わなかった」
◆座右の銘…「死ぬこと以外かすり傷」。
◆主な実績…15年講道館杯で初優勝。初出場となった17年世界選手権で金メダルを獲得し、18年、19年大会は銀メダルだった。
◆ライバル…リオデジャネイロ五輪銅メダリストの近藤亜美は同い年の出世頭で、高校3年のインターハイでは決勝で戦い敗れた。昨年、近藤が引退を発表した際には「近藤選手は、高校生の時から常に追い続けた選手だった。自分を強くしてくれた1人。近藤選手の存在で、今自分はここまで来られた」と話した。