阿部一二三も金!妹・詩の金で「燃えた」「絶対にやってやると」
「東京五輪・柔道男子66キロ級・決勝」(25日、日本武道館)
阿部一二三(23)=パーク24=がバジャ・マルグベラシビリ(ジョージア)に勝ち、金メダルを獲得した。先に行われた女子52キロ級決勝では妹の阿部詩が優勝しており、柔道史上初の兄妹同日金メダルの快挙を達成した。
妹が見守る前での金メダル。一二三はテレビ中継のフラッシュインタビューに「このような状況でオリンピックが開催されて、たくさんの人のおかげでこのオリンピック開催までたどりついて。畳の上ではガッツポーズとか、笑顔でおれるのかなとやる前は思っていたんですけど、いろいろたくさんいろんなことを考えると、何かこう…たくさんの思いがこみ上げてきたというか。そういう思いでした」と感無量の表情で応じた。兄としての重圧については、「2019年、世界選手権で敗れて。妹は優勝して。今日も決勝戦、妹が先に決勝戦、先に金メダルをとって。でも、僕にはすごい燃えたというか、絶対やってやるしかないっていう。プレッシャーなんかそんなん全然なかったです」と語った。
兄妹同日の金メダル獲得へ「2人の力を出し切ることができれば絶対に優勝できる。僕も詩も100%発揮するだけ」と話していた兄。妹が応援するなか、悲願を成就させた。
妹の決勝の前には「頑張って」と声をかけたという兄。その妹は先に優勝し、試合後は「お兄ちゃんが今から気を抜けない。しっかり応援したい」とも語っていたが、しっかりと兄の力も見せつけた。