体操の新星 19歳・橋本大輝が逆転金メダル 内村航平からバトン日本勢3連覇 個人総合
「東京五輪・体操男子個人総合・決勝」(28日、有明体操競技場)
日本の橋本大輝(19)=順大=が最終6種目目の鉄棒で逆転し、金メダルに輝いた。ロンドン、リオと2大会連続で個人総合金メダルに輝いた内村航平の後を継ぐ、日本の若きエースが世界の頂点に立った。北園丈琉は5位に入った。
予選1位の橋本はゆかから演技を始めた。ゆか、あん馬と高水準の得点をマークしていたが、つり輪で想定していたよりも得点が出ず。跳馬も着地でラインを踏み越えてしまった。
しかし、5種目目の平行棒でほぼ完璧な演技を見せて追い上げると、最後は得点が見込める鉄棒。トップのショウ・ジャクトウ(中国)との差は0・467点だった。本来の演技を見せれば十分、逆転のチャンスがある14・533点差で、大きなミスのない演技を披露。14・933点を獲得した。
【橋本の演技ダイジェスト】
▽ゆか どの技も大きなミスなく着地し、14・833点。
▽あん馬 開脚旋回、倒立など、ミスなく着地も決め15・166点の高得点。
▽つり輪 制止技を懸命に制止。着地はやや後方にはずんだ。点数が出るのに時間がかかり、出た得点は13・533と橋本としては低かった。
▽跳馬 着地で大きく右足がラインを踏み越えてしまい、減点の対象になったが、14・700と影響はあまり大きくなかった。
▽平行棒 足先まで意識された美しい演技を披露。着地も決め15・300点。
▽鉄棒 離れ技も落下することなく、着地も小さなバウンド程度に抑え、14・933点を獲得した。