反町技術委員長「マリーシア通用しない時代」 レッドカード多発の中、日本代表の姿勢評価
日本サッカー協会の反町康治技術委員長(57)が29日、オンライン取材に応じ、3連勝で1位突破を決めた東京五輪の男子日本代表について「最善の努力をしてきた結果がつながった」と1次リーグを総括した。
招集に向けての各クラブへの働きかけ、選手の体調管理、自国開催での移動等のアドバンテージなど万全の準備が3連勝に表れたことを強調。「開会式の前にあるということで国民が注目するのがサッカー。人々の目線がサッカーに向いたことがうれしい。向いただけでなく成果が現れて良かったなと思う」と3連勝で8強入りしたチームに言及。一方で「3連勝したからといって勝ち点をくれるわけではないので、リセットしていかないといけない」と準々決勝ニュージーランド戦(31日・カシマ)に向けて気を引き締めた。
また、1次リーグ24試合で12枚のレッドカードが提示されたことにも「今のサッカーを象徴している部分がある」と言及。現に日本の3試合でもメキシコ戦とフランス戦では相手に退場者が出た。「日本サッカーはマリーシアがないと今まで言われてきた。今は車の前と後ろにカメラがついているのと同じで、VARで監視されている。マリーシアは通用しない時代」と断言。「日本のサッカーに対する真摯な向き合い方が評価されたかもしれない」とも語った。
自身は現役時代からそういったプレーは嫌っていたという。「ボールがないところで小突き合いなどしませんでした。マリーシアが足りないと言っている連中には本当に頭にきましたよ」と話した。