錦織圭が完敗「何もできず」強すぎたジョコビッチ 第2セットは0-6 準々決勝敗退
「東京五輪・テニス男子シングルス・準々決勝」(29日、有明テニスの森)
世界ランク69位の錦織圭(31)=日清食品=は、同1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(34)=セルビア=に2-6、0-6でストレート負けした。準々決勝敗退となり、銅メダルを獲得したリオ五輪に続く2大会連続のメダル獲得はならなかった。プロテニスツアーで15連敗中だった絶対王者が、あまりにも高い壁となって錦織に立ちはだかった。
試合後、NHK BS1で放送された中継でのインタビューで「終始、何もできずに終わってしまったので、悔しい気持ちが大きいです」と振り返った。1回戦は世界7位のルブレフに快勝するなど収穫のある大会にもなった。
第1セット、ゲームで先にブレークされた錦織。年間ゴールデンスラム(四大大会と五輪を同一年にすべて優勝すること)がかかっているジョコビッチに鋭いショットで重圧をかけるも、相手もカウンターで打ち返して錦織に対抗。第8ゲームもブレークされ、錦織は第1セットを落とした。
第2セットになると、ジョコビッチのプレーはさらに安定感を増す。第2ゲーム、第4ゲームとブレークされ、連続してゲームを落とした。ゲームカウント0-5と追い込まれると、第6ゲームもブレークされ0-6でこのセットも落とし敗退が決まった。
プロテニスツアーでの対戦成績は錦織の2勝16敗。2014年の全米オープン準決勝で錦織が勝利して以来、15連敗中と錦織にとってジョコビッチは大きな“壁”として立ちはだかっていたが、今回も圧倒的な力を見せつけられた。
高温多湿な気候の中、錦織はシングルス、ダブルスと合わせて7試合目。ジョコビッチは混合ダブルスと合わせて5試合目だった。