錦織が脱帽 ジョコビッチの守備は「アメージング」 以前の対戦以上に感じたすごみ
「東京五輪・テニス男子シングルス・準々決勝」(29日、有明テニスの森)
世界ランク69位の錦織圭(31)=日清食品=は、同1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(34)=セルビア=に2-6、0-6でストレート負けした。準々決勝敗退となり、銅メダルを獲得したリオ五輪に続く2大会連続のメダル獲得はならなかった。試合後は鉄壁の守備を誇った相手を「ディフェンスがアメージングだった」と振り返った。
英語で「アメージング」とジョコビッチを表現した錦織は、日本語の質問には、「出だしが悪かったのは両セットとも。なかなかどうしようもない。今日のテニスだと。最後までラリーでくらいついていく作戦だったが、彼のディフェンスが思ったよりよくて、なかなか決めきれなかった。角度もすごくあり、一度攻めてもすぐに(自分が)ディフェンスにまわされた。それを前にやった時より感じた」と語った。
第1、第2セットともに先にブレークを許した。「先にブレークされると、彼相手だと厳しい。プレシャーを与えられず、思うままプレーされた。そこからだとどうしようもない」と完敗した試合を振り返った。
第1セット、ゲームで先にブレークされた錦織。年間ゴールデンスラム(四大大会と五輪を同一年にすべて優勝すること)がかかっているジョコビッチに鋭いショットで重圧をかけるも、相手もカウンターで打ち返して錦織に対抗。第8ゲームもブレークされ、錦織は第1セットを落とした。
第2セットになると、ジョコビッチのプレーはさらに安定感を増す。第2ゲーム、第4ゲームとブレークされ、連続してゲームを落とした。ゲームカウント0-5と追い込まれると、第6ゲームもブレークされ0-6でこのセットも落とし敗退が決まった。