萩野公介は笑顔の6位入賞「もう涙は枯れた」「悔いはない」盟友瀬戸と抱き合う

 レース後、スタンドに向かって手を振る萩野公介(撮影・高部洋祐)
 レース後、抱き合う瀬戸大也(左)と萩野公介(撮影・高部洋祐)
 レース後、肩を組んで記念写真に納まる瀬戸大也(左)と萩野公介(撮影・高部洋祐)
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 「東京五輪・競泳男子200m個人メドレー・決勝」(30日、東京アクアティクスセンター)

 3大会連続五輪出場の萩野公介(ブリヂストン)は1分57秒49で6位入賞。レース後は充実の笑みを浮かべ、ともに決勝を泳いだ盟友の瀬戸大也と抱き合った。

 レース前、萩野と瀬戸はグータッチをかわして健闘を誓い合ったという。「レースを泳ぐ前から(いろいろな事を)思い出して、大也と泳げるのも東京五輪で泳ぐことができてうれしかった。もう、昨日で涙は枯れちゃったかもしれない。タイムも遅いかも知れないが、全力は出し切った。今の僕に悔いはない」と、満足げに振り返った。

 1年の延期を経ての東京五輪。「僕自身もいろいろありました。海外の選手も難しい時間をすごしてきたなか、8人に入れたことは競技者としてうれしい」とうなずいた。

 前日の準決勝を勝ち抜いた際にはプールから上がると男泣き。盟友の瀬戸大也とともに決勝進出を決め、「大也と決勝も泳げるなんて神様の贈り物としか思えなくて、すごく幸せです」と感慨に浸っていたが、決勝では涙もなく笑顔だった。

 萩野は高校3年で出場した2012年ロンドン五輪で400メートル個人メドレーで銅メダル。2016年リオ五輪では400メートル個人メドレーの金など、3つのメダルを獲得した。19年の長期休養を経て今大会に臨んでいた。

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