瀬戸も萩野も「幸せ」 抱き合う盟友2人、東京五輪で笑顔 “神様の贈り物”楽しむ
「東京五輪・競泳男子200m個人メドレー・決勝」(30日、東京アクアティクスセンター)
日本の両エース、瀬戸大也(27)=TEAM DAIYA=は1分56秒22で4位だった。この種目でリオ五輪銀メダルの萩野公介(26)=ブリヂストン=は6位で、1分57秒49だった。瀬戸は100分の5秒でメダルには届かなかったが盟友2人で東京五輪の決勝を泳ぎ切り、2人とも晴れやかな笑顔を見せた。
激闘を終え、プールの中で抱き合った2人。瀬戸はTBSで放送された中継内のインタビューで瀬戸はメダルに及ばなかったことは「残念」としつつも、「公介と一緒にこの夢の舞台で泳ぐことができて幸せですし、2人で戦えたことが幸せでした」と結果への悔しさと、2人でレースに挑めたことの喜びを口にした。
レースには2人でグータッチをしてから臨んだという。決勝を振り返り「幸せな時間でした」と語る瀬戸のとなりでうなずいていた萩野は「大也とこうしてレース泳ぐの、(回数は)2桁でおさまってるのかどうか分からないぐらいずっと一緒に泳いできて、最後こうして東京オリンピックの舞台で泳ぐことができたのでうれしかったです」と思いを言葉に込めた。
瀬戸との決勝進出を決めた準決勝の後は、「神様がくれた贈り物」と号泣した。この日は笑顔だった萩野は「もう昨日で涙かれちゃったのかもしれないですけど」と笑いながら「タイムも遅いかもしれないですけど、全力は出し切ったので、今の僕に悔いはないです」とさっぱりとした表情で語った。コロナ禍で2人以外のスイマーも困難を乗り越えての決勝となった。「その8人の中で争えることができて、競技者としてこれ以上の幸せはないです」と語った。