金メダル候補 森ひかるはまさかの予選敗退に涙 痛恨のミスで演技続行不可に
「東京五輪・トランポリン女子・予選」(30日、有明体操競技場)
世界ランキング3位の森ひかる(22)=金沢学院大ク=は痛恨の失敗が響き、上位8人に入れず。13位でまさかの予選敗退となった。宇山芽紅は5位で決勝進出した。
森は2回目の演技では、3回目の宙返り後にバランスを崩し、着地点から大きく外れた。この時点で、演技続行が不可となり終了となった。初の五輪で硬さがみられ、1回目は47・350点。巻き返しを目指した2回目は痛恨の16・425点。合計63・775と得点を伸ばせなかった。
演技終了時はぼう然とした表情でしゃがみ込み。得点表示を待つ際も肩を落としてショックを隠せなかった。その後、あふれる感情をこらえきれず、涙を流した。
金沢学院大1年で挑んだ18年世界選手権では宇山芽紅と組んだシンクロで日本女子初の金メダル。19年世界選手権では個人で男女通じて初の金メダルを獲得した。
今大会も金メダルを期待されていたが、まさかの結果となった。
◆森ひかる(もり・ひかる)1999年7月7日生まれ。東京都出身。身長159センチ、体重51キロ。競技歴は4歳の時、近所のスーパーの屋上にあった1回7分200円のトランポリンがきっかけ。