日本男子が決勝進出 フェンシング「エペ」ってどんなルール?

 男子エペ団体準決勝で韓国に勝利し喜ぶ(左から)山田優、加納虹輝、見延和靖、宇山賢の日本チーム=幕張メッセ
 男子エペ団体準々決勝 フランス選手(手前)と対戦する加納虹輝=幕張メッセ
 男子エペ団体1回戦で米国選手(左)と対戦後、あいさつを交わす宇山賢=幕張メッセ
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 「東京五輪・フェンシング男子エペ団体・決勝」(30日、幕張メッセBホール)

 日本が決勝進出を決め、銀メダル以上を確定させた。午後7時30分開始予定の決勝でロシアオリンピック委員会(ROC)と対戦するが、「エペ」という種目のルールについてまとめた。

 そもそもフェンシングには、「フルーレ」「サーブル」「エペ」の3種目がある。エペが他の2種目と違うのは「優先権(攻撃権)」の概念がないため、どんな局面でも、とにかく先に相手を突けばポイントが入る。

 有効面は全身なため、一般的に次々とポイントが入る早い展開になる。上半身を狙うかと見せかけて、相手のつま先に一撃、ということも考えられる。フェンシング未経験者でも、「先に突いた方が得点」という点で見ていて分かりやすい。

 「優先権」というのは、先に腕を伸ばして剣先を相手に向けるなどして得られる攻撃する権利のこと。心得がないと分かりにくいが、フルーレとサーブルは攻撃と守備が入れ替わりながら優先権がある時に的確に攻撃を決める必要がある。

 それぞれの違いをまとめると以下の通り。

 ▽攻撃方法 エペとフルーレ=突きのみ、サーブル=突きと斬り

 ▽有効面 エペ=全身、フルーレ=胴体(頭部、両腕を除く。背中は含む)、サーブル=上半身(頭部と両腕を含む)

 ▽優先権の概念 エペ=なし フルーレとサーブル=あり

 また、団体は3人が試合に出場し、それぞれ総当たりで9つの対戦を3分ずつ行う。チームとして先に45点をとるか、試合が終了した時点で得点が多い方が勝利となる。

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