加納「応援あってこその金メダル」 フェンシング男子エペ団体【一問一答】
「東京五輪・フェンシング男子エペ団体・決勝」(30日、幕張メッセBホール)
男子エペ団体決勝で山田優(27)=自衛隊、宇山賢(29)=三菱電機、加納虹輝(23)=JAL、見延和靖(34)=ネクサス=の日本がROC(ロシア・オリンピック委員会)を45-36で下し、同競技で初の金メダルを獲得した。同種目の表彰台は日本勢初で、日本のメダルは2012年ロンドン五輪男子フルーレ団体で2位に入って以来。男子エペ団体4人の一問一答は以下の通り。
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-地元・東京で金メダルを獲得した。
見延「リアルタイムで見てもらえる機会はなかなかなくて、今回この東京、地元で最高の舞台をみんなに見てもらえて、たくさんの声援を送ってもらえたのは僕の競技人生においても濃い、熱い1日になった。見てくれる人がいるからこそ熱い戦い、熱い気持ちを届けたいなと思った。特別な五輪だった」
宇山「五輪を目指すのは東京の招致が決まってから覚悟を決めた。それだけこの五輪に焦点を当てて活動してきた。時差があると、応援してくださる方も、僕らも連絡しにくかったりするけど、オンタイムで頑張れと毎試合後に入っているメッセージが心の糧になった」
加納「観客はいなかったけど、観客席から応援してくれた方々もいたので、そういった応援があってこその金メダル。なので、東京五輪で金メダルが取れたのは応援のおかげ」
山田「東京でメダルを取るのはだいぶ意識してきたことだった。東京だから絶対取りたい、東京はそれだけ特別なんだとずっと思ってきていたので、それが試合の時もどれだけやられても食らいついていく強い気持ちに変わった。最終的にみんなで取れて本当にうれしいし、これからも一緒に頑張りたい」
-団体戦の魅力は。
見延「リレー方式で点数をつないでいくところ。1人が調子が悪くてもその穴を残りの3人で埋めて勝利に導いていけるところが個人戦にはない団体戦の最大の魅力。そこは今回、日本チームが1番あったと思うし、それを証明できた」
-今後の競技普及につながる。
宇山「(フェンシングには)いろんな種目があるけど、剣を使うかっこいいスポーツ。今いろんなところで体験会とか、おもちゃの剣を使ってフェンシングをまず触れてみようというイベントが開催されている。気になる方はそれを調べていただいてフェンシングの魅力に触れていただきたい」