なでしこ FW岩渕「今いる自分たちの現在地」 24年パリ五輪に意欲
「東京五輪・サッカー女子・準々決勝、スウェーデン3-1日本」(30日、埼玉スタジアム)
背番号10が涙に暮れた。金メダル候補に屈し、FW岩渕真奈(28)=アーセナル=は「今いる自分たちの現在地」と敗退を受け入れた。テーピングが幾重にも施された右膝は万全ではなかった。フル出場で得点機を狙ったが、勝利に導くことはできなかった。
背番号10の重圧を156センチの小さな体で受け止めた。「期待されること背負うことは嫌いじゃない」と気丈に振る舞ったが、準々決勝進出を決めた後には安堵(あんど)で目を潤ませた。「戦う部分、ゴールへの貪欲さ」を周囲に求めたが、「変えられなかった」と責任を一身に背負い込んだ。
23年女子W杯について「目指している大会」と明言。「五輪は今回でいいかなと思っていたが、やり残したことが大きいので、あと3年くらい頑張ろうかな」と24年パリ五輪にも意欲を示した。涙を拭い、今後もなでしこの象徴であり続ける。