MF堂安「そろそろ点入る」 さあ準々決勝NZ戦 2大会ぶり4強導く
東京五輪サッカー男子代表は30日、準々決勝のニュージーランド戦(31日、カシマスタジアム)に向け、千葉県内で冒頭15分を除く非公開で全メンバーをそろえて前日練習を行った。ここまで本大会ではPKでの1得点のみとなっているMF堂安律(23)=PSV=は「そろそろ点が入るかな」と12年ロンドン五輪以来2大会ぶり4強進出へ導く自信を見せた。
日本の若き10番が一発勝負で本領を発揮する。堂安は「チームとのコンビネーションもよくなっている。そろそろ点が入るかなと思っています」。エースとしての自覚をのぞかせた。
大会初戦には、国際親善試合から4戦連発の状態で入ったが、1次リーグでの得点はメキシコ戦のPK1点のみ。MF久保建へのアシストなど好調は維持しているだけに「自分が得点することがチームの助けになる」とゴールを欲している。
右サイドで堂安の背後を守ってきたDF酒井が次戦に出場停止となり、橋岡が入る。「守備は、今まで少し(酒井)宏樹君に頼りすぎた部分があった」と言い、「少し頑張ろうかな」とこれまで支えられたオーバーエージの先輩のためにも奮闘を誓った。
“格下”のニュージーランドに対してはボールを持つ時間が長くなると予想される。それでも、「油断はしていない」。引いて守る相手に対し「どこかで無理矢理こじ開けていくことも必要」と戦い方も思い描いた。
ともに同世代を引っ張り切磋琢磨(せっさたくま)してきた久保建が本大会3戦連発の活躍。ただ堂安は「2人、3人が力を発揮しても無理。全員が一つの方向を向かないといけない」と言葉に力を込めた。自ら結果を出した上でチームをまとめ上げ、金メダルへ登り詰める。