柔道団体で夢の金メダル対決!新井千鶴 1階級下の女王に脱帽「ものすごいパワー」

 混合団体決勝で一本を取られて敗れた新井千鶴(撮影・堀内翔)
 混合団体決勝で技ありを取られる新井千鶴(撮影・堀内翔)
 混合団体決勝で一本を取られて敗れた新井千鶴(撮影・堀内翔)
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 「東京五輪・柔道混合団体・決勝」(31日、日本武道館)

 五輪初採用の混合団体で、日本は決勝でフランスに1-4で敗れて初代王者は逃し、銀メダルだった。

 1試合目の女子70キロ級以下では、同級金メダリストの新井千鶴(27)=三井住友海上=と、63キロ級覇者のクラリス・アグベニェヌ(29)による夢の金メダリスト対決も実現。新井は「技あり」を2つを奪われて合わせ技一本で屈し、「ものすごいパワーでした」と脱帽した。

 1階級下の相手とはいえ、世界選手権を5度制しているフランスの最強女王との一戦は刺激的だった。新井が相手の釣り手で頭を下げられる場面もあり、開始54秒、小内刈りで「技あり」を奪われた。必死に応戦したものの、3分31秒にも小内刈りで倒されて「技あり」。力負けだった。

 組み合っていた手の爪が剥がれ掛けるほどだったといい「ものすごいパワーでした。なかなか自分の柔道はできなかったが、階級が上とか下とかではなく、一人の柔道家として、アグベニェヌ選手と戦えたことが良かった」と最敬礼。「アグベニェヌ選手はすごく強かったです。最高峰の舞台で強い選手と手合わせできたこと、コロナ禍で開催も難しかった中で、しっかり戦えたことにすごく感謝したい」と、すがすがしく語った。

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