卓球女子 中国突然の団体メンバー交代も、日本代表・馬場監督ニヤリ「予想していた」
「東京五輪・卓球女子団体・1回戦、日本3-0ハンガリー」(1日、東京体育館)
日本は、第1試合のダブルスで石川佳純(全農)と、今大会初登場の平野美宇(日本生命)組が先勝。第2試合からのシングルスは伊藤美誠(スターツ)、平野がともにストレートの快勝で準々決勝進出を決めた。
初の金メダルに向けてライバルとなる中国に動きがあった。国際卓球連盟(ITTF)はこの日、中国代表で19年世界選手権シングルス女王の劉詩ブン(30)が、肘の故障で団体を欠場すると発表。代わりに、補欠だった世界ランク4位の王曼ユ(22)がメンバーに入る。
突然の知らせとなったが、これを受けて日本女子の馬場美香監督は「まあそうなるだろうなと、半分予想していた」とニヤリ。“想定内”だったと明かした。
大会前から、中国国内での試合を見ていて劉詩ブンが本調子ではないと見ていたという。また、今大会は混合ダブルスで許シンとのペアで出場したものの、決勝で水谷隼(木下グループ)伊藤美誠(スターツ)組に敗れて銀メダルに終わり、中国メディアから厳しい追及を受けていた。
「可能性として(交代は)ないことはないなと。ミックス(混合ダブルス)も敗れていたので、あり得るだろうなと」(馬場監督)
ただ、戦前から予測していたとはいえ、王曼ユもシングルス、ダブルスともに世界トップの強敵であり、攻略は容易ではない。ある程度の対策練習はしていたというものの「これからも対策します」と気を引き締めた。