入江に続いた!並木月海メダル確定 小柄な体で躍動、一気ラッシュ「2人で金メダルを」

 1回、コロンビア選手(左)を攻める並木月海
 笑顔の並木
2枚

 「東京五輪・ボクシング女子フライ級・準々決勝」(1日、両国国技館)

 女子フライ級準々決勝で並木月海(22)=自衛隊=が、2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストのバレンシア(コロンビア)に5-0で判定勝ちし、4日の準決勝に進んだ。3位決定戦がないため、フェザー級の入江聖奈(日体大)に続き、日本女子2人目のメダルが確定した。準決勝ではクラステバ(ブルガリア)と対戦する。日本勢が五輪の複数階級でメダルを獲得するのは、12年ロンドン大会男子バンタム級銅メダルの清水聡、同ミドル級金メダルの村田諒太以来。

 スタートから積極的に仕掛けた。並木は、準々決勝の開始直後に一気に前に出てラッシュを浴びせた。勢いを止めることなく、メダル確定。3戦連続でジャッジ全員が支持する5-0と危なげなく勝ち上がり「世界に認められるボクシングがしたい」と高みを見据えた。

 疾走感のある攻めが持ち味だ。153センチの体をリズミカルに揺らして左右へステップを踏む。両腕のフェイントは複雑で、バレンシアの足が止まった時に左ストレートの連打。「相手のリズムを鈍らせて、自分のパンチを当てるのを目標にして臨んだ」と内容にこだわった。

 体格の不利を感じさせず、超攻撃的に世界一を目指す。担当する矢田圭一コーチは「世界にはあらゆるスペシャリストがいる。相手を凌駕(りょうが)していくボクシング」と特色を磨いてきた。

 涙は見せず、笑顔も控えめ。入江とともに狙う日本女子初の頂点まであと2勝となった。「2人で金メダルを取って、女子の日本ボクシングが強いぞと日本の皆さん、世界の皆さんに知ってもらいたい」。22歳のサウスポーの小さな体には大きな心意気が宿っている。

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