金メダルの川井友香子 姉・梨紗子も驚いた急成長「ビックリした。こんなに強いのか」
「東京五輪・レスリング女子フリースタイル62キロ級・決勝」(4日、幕張メッセAホール)
姉・梨紗子と姉妹で出場の川井友香子(23)=ジャパンビバレッジ=が4-3で勝利し、初の五輪で金メダルを獲得した。梨紗子も57キロ級で決勝進出を決めており、姉妹で金メダルという夢へ、大きく前進した。
最後は19年世界女王ティニベコワ(キルギス)の猛攻を凌いで戴冠。金メダルを決めると、声援を送っていた姉のいるスタンドに向け両腕を掲げた。
「今は本当に言葉にできないぐらいうれしくて。今までの中で1番最高な1日になりました」-。
姉も驚く急成長だ。コロナ禍の1年延期の中でも、姉妹での金メダルを目標に、切磋琢磨してきた。この日、57キロ級で決勝進出を決めた梨紗子は言った。「前日(準決勝まで)の妹の試合をみて、私がビックリした。こんなに強いのか、と。毎日一緒で近くにいたから分からなかった。もう言うことがない」-。
5日に決勝を迎える姉へ、最高の形でバトンを繋いだ妹は「今までたくさん支えてもらった分、しっかりサポートして、梨紗子が金メダルを獲れるように引き続き明日も頑張りたい」。姉妹の夢がいよいよ実現する。