空手・女子形で清水希容が金メダル王手「決勝では納得のいく演舞を」
「東京五輪・空手女子形・準決勝」(5日、日本武道館)
東京五輪から新種目に追加された空手。女子形の清水希容(27)=ミキハウス=が準決勝Bグループで27・86でトップに立ち、決勝進出。銀メダル以上を確定。金メダルに王手をかけた。
「本当にここに来るまでにすごく色んな思いをしました。ひとつひとつ気持ちを込めて全部、決勝だと思って形を出させて頂いて。決勝で自分らしさを演舞できるようにしたい。この舞台で自分の得意の形を見てもらいたいという思いで、稽古に励んできた。何よりも納得のいく演舞ができることが一番だと思う」
決勝では長年のライバルでもあるサンドラ・サンチェス(スペイン)と対戦する。
「8時間空くので、これだけ空くのは初めてなんですがコンディションを整えてこの舞台で爆発できるように頑張りたいと思います」と話した。
清水は昨年12月の全日本選手権は準優勝。8連覇を逃し、迷いも生まれたという。2月からは沖縄で喜友名らと稽古に励み「気迫をすごく出す」ことで、徐々に自信と闘志を取り戻した。
「五輪は自分にとって最初で最後かもしれない。空手人生全ての思いをぶつけられる演武をしたい」。東京五輪への覚悟を示していた。