問題発生を予期?五輪組織委が「メダルは食用ではない」公式見解ツイート
名古屋市の河村たかし市長が4日に東京五輪で金メダルを獲得したソフトボール選手の表敬訪問を受けた際に、本人の了承なくメダルを噛んだ問題で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の公式ツイッターが7月に投稿した呟きが話題となっている。
大会序盤だった26日の英語のツイートで「公式見解として、メダルは食用ではありません!」と、大会でメダルを獲得した海外の選手がメダルを噛んでいる写真とともに投稿。今大会のメダルについて「私たちのメダルは日本国民から寄贈された電子機器をリサイクルした素材で作られています」と説明し、「だからそれらを噛む必要はありません。ただ、我々はあなたがまだそうすることを知っている」と、呟いていた。このツイートは各国メディアにも取り上げられ、話題に。
その後も同アカウントは「五輪選手の誰か、メダルの味を教えてくれませんか?」とつぶやいていたが、まさか選手以外の人間が噛むことまでは予想していなかっただろう・・・。
河村市長の行動については五輪選手、五輪経験者から批判が相次いでおり、競泳2大会連続2冠の北島康介氏は5日、自身のツイッターを更新し、「そもそもなんで表敬訪問しなきゃいけないのか。僕はメダル噛んだことありません」と、問題提起した。フェンシングの太田雄貴氏も自身のツイッターで「ごめんなさい。これは流石に。。」と唖然とした様子で切り出し、「現場の空気やお二人の関係値は分かりませんが。」とした上で「選手に対するリスペクトが欠ける上に、感染対策の観点からもセレモニーさえも自分自身やチームメイトでメダルをかけたりしたのに、『噛む』とは。ごめんなさい僕には理解できません」と、苦言を呈した。
柔道60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿もツイッターを更新し、「動画見たけど、『カンッ』て歯が当たる音なってるし。自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに。俺だったら泣く」と、反応。競泳オリンピアンの伊藤華英さんも「メダルってその選手の生き様ですよ。触ることすら、躊躇いますよ」と、綴った。