空手形の清水は銀 勝負の分かれ目は?古川コーチ「お互いがいいところ勝負」

 準優勝に終わった清水希容(右)=撮影・堀内翔
 準優勝に終わった清水希容(撮影・堀内翔)
 喜ぶサンドラ・サンチェスを見る清水希容(左)と古川哲也コーチ
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 「東京五輪・空手女子形・決勝」(5日、日本武道館)

 東京五輪から新種目に追加された空手の女子形で、清水希容(27)=ミキハウス=はサンドラ・サンチェス(39)=スペイン=に敗れ、銀メダルとなった。30点満点で、清水は27・88点、サンチェスは28・06点。わずか0・18点の僅差で勝敗が決した。

 決勝の大舞台。互いに選んだ勝負形は「チャタンヤラクーサンクー」だった。清水にとっては「一緒に戦ってきた、特別な形」と言う、思い入れの強い形。試合後は「やっぱり、金メダルがよかったな」と涙し「この舞台に立たせていただいて、ここで演武できて本当によかった。納得した演武ができたと言えなかった時点で敗因を作ってしまった」と受け止めた。

 清水を指導する古川哲也コーチは「予選ラウンドから気持ちのこもった、近年一番いいできだった。決勝は彼女自身の形が演武できたと思う」と清水をたたえた。

 清水の武器はスピード感。サンチェスは力強さ。決勝は同じ形で、互いの「いいところ勝負」になったと古川コーチは言う。

 「僅差だったので、スピード感を取るかパワフルさを取るか、ジャッジが割れたのではないかと感じる」と分析。近年は採点がやや力強さを重視する傾向にあったことから「彼女としては精いっぱいやったし、届かなかったのは指導している私の責任。彼女は本当に良くなった」と話した。

 決戦に敗れ、畳を降りた清水は「どうでしたか」と尋ねたという。「サンドラ選手は私も尊敬する素晴らしい選手なので、そんな簡単に勝つとか負けるとかはない。ギリギリの勝負と見ていたし、素直にそう伝えました」と古川コーチ。「負けました!という感じではないし、いや勝ってたよって断言するほどの選手では、相手はない」と、紙一重の勝負だったことを強調した。

 「本人も1回戦から決勝並みの緊張感がある、気持ち悪いくらいと言っていたけど、決勝は輪をかけて緊張感があったと思う。その中であの演武ができるのは、二人ともですが、すごいこと」と両者に拍手を送った。

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