川井梨紗子が五輪2連覇 吉田沙保里氏に涙で「沙保里さんのすごさ改めて分かった」
「東京五輪・レスリング女子フリースタイル57キロ級・決勝」(5日、幕張メッセAホール)
リオデジャネイロ五輪金メダリストで世界ランキング1位の川井梨紗子(26)=ジャパンビバレッジ=が、クラチキナ(ベラルーシ)を破り、2大会連続で五輪優勝を果たした。前日、62キロ級を制した妹・川井友香子(23)=ジャパンビバレッジ=に続き、姉妹での金メダル獲得となった。
川井梨は試合後のインタビューで「最後の1秒まで相手から目をそらさないと決めていた。きのう友香子にあんな試合を見せられたら、やるしかないと思ったので、よかったです。こんないい日があっていいのかと。この日のために長い間色んな思いを抱えて頑張ってきていたので、いい日です、きょうは」と喜びを表現した。
吉田沙保里氏からテレビインタビューで2連覇をたたえられると、「沙保里さんのすごさが改めて分かりました」とみるみる涙があふれた。「こんな幸せな日があっていいのかってぐらい…、夢みたい」と感激に浸っていた。
夏季・冬季通じ、18年の平昌五輪でスピードスケートの高木菜那、美帆姉妹、今大会柔道の阿部一二三、詩に次ぐ3組目の「きょうだい金メダリスト」となった。
◆川井梨紗子(かわい・りさこ)1994年、石川県津幡町出身。父孝人さんは元学生王者、母初江さんは1989年世界選手権に出場した。2017年から世界選手権3連覇。妹友香子も62キロ級で東京五輪代表。2人そろって歌手の倖田來未の大ファン。