残り時間「0・0秒」の大逆転負け 空手・西村拳がメダル逃す「中途半端な自分の悪さ」

男子組手75キロ級1次リーグ、ハンガリー選手(左)に敗れた西村拳=日本武道館
男子組手75キロ級1次リーグでハンガリー選手に敗れた西村拳=日本武道館
男子組手75キロ級1次リーグ、エジプト選手(左)を攻める西村拳=日本武道館
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 「東京五輪・男子組手75キロ級・予選ラウンド」(6日、日本武道館)

 西村拳(25)=チャンプ=が土壇場で逆転を許し、予選敗退となった。2勝1敗で迎えた予選ラウンド4戦目。引き分け以上で突破が決まる闘いだった。ハールシュパタキ(ハンガリー)と対戦。残り24秒で上段突きを決めて1-0とリード。だが、終了間際に首元に蹴りを受けて逆転の一本。1-3とされた。残り時間表示は「0・0秒」となり、試合はそのまま終わった。

 「逃げるにしても攻めるにしても中途半端な自分の悪さが出た。1戦とって2戦目落としたんですけど、3戦目勝ち切れたので勝負強さをそのまま第4戦に持って行こうと気持は入れていたんですけど…」と中継局のインタビューで話した。

 父・誠司さんは82年世界選手権の組手男子70キロ級を制するなど、様々な大会で圧倒的な成績を残した天才空手家。拳は、10歳上の長男・誠太と8歳上の次男・翔らにまじりながら、物心つく前から父の指導を受けてきた。

 空手は今大会で初めて五輪種目となったが、24年パリ五輪では落選。28年ロサンゼルス五輪での採用も厳しい状況。「最初で最後の五輪になるかもしれない。ここに命と全力を注ぐ」と意気込んでいた。

 土壇場の大逆転負け。「勝負の世界においては小さい大会でもオリンピックでも一緒。勝ちを引き込めなかった自分の勝負弱さが出た」と涙を浮かべた。

 ◆西村 拳(にしむら・けん)1995年12月31、福岡県出身。18年世界選手権3位。19年はプレミアリーグのパリ、東京大会とアジア選手権で優勝。父の誠司さんは宮崎第一高、近大出。180センチ。

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