女子マラソン 一山が8位、アテネ以来17年ぶりの日本勢入賞 鈴木19位、前田33位
「東京五輪・陸上女子マラソン」(7日、札幌大通公園発着)
一山麻緒(24)=ワコール=が先頭集団から離された後も粘りの走りを見せ、日本選手としてはアテネ五輪以来17年ぶりとなる8位入賞を果たした。金メダルにはジェプチルチル(ケニア)が輝いた。ケニアの選手が五輪2大会連続の優勝となった。銀メダルはコスゲイ(ケニア)。銅メダルはセイデル(米国)。
鈴木亜由子(29)=日本郵政グループ=は19位で、ゴール直後は笑顔も見せた。前田穂南(25)=天満屋=は33位でフィニッシュした。
気候条件が理由でスタート時刻が1時間前倒しされた今回のレース。スタート時の気温は25度、湿度84%。時間が経過するにつれ、日差しが強くなる過酷な環境となった。
先頭集団に食らいついていた一山は33キロ付近で離された。このタイミングで前に出た5人は、36キロ付近でチュンバ(バーレーン)がこぼれ、先頭集団が4人になり、終盤を迎えた。
並走していたケニア勢の世界記録保持者・コスゲイとジェプチルチルが37・5キロ付近で抜けだした。ジェプチルチルはユニホームの中に氷袋を挟み、体を冷やしながらラストスパートへ。38キロ付近では、ずっと先頭集団に入っていたサルピーター(イスラエル)が足を止めてしまうアクシデントも起きた。
40キロ付近でジェプチルチルが前に出て大勢が決した。