橋本聖子会長 東京五輪を総括「多くの人々の希望になったと確信」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は8日、メーンプレスセンターで大会閉幕に伴う総括会見を行った。
コロナ禍で東京都などに緊急事態宣言が出されている状況下での異例の大会。橋本会長は「コロナで分断された世の中で、アスリートのパフォーマンスが多くの人々の希望になったと確信している」と語った。「大会は成功したか?」との問いには「パラリンピックを含め、すべてが終わってから答えたい」とした上で、五輪ではプレーブック違反による処分などさまざまな問題が噴出したこともあり「100%成功かと言われればそうではない」と述べた。
無観客開催については「非常に残念」とした上で、「無観客でなければ、(国民に)受け入れていただけなかった。致し方なかった」。24日開幕するパラリンピックも今後、政府、都、国際パラリンピック委員会(IPC)と観客上限を決定する。感染状況は五輪前よりも悪化しており、厳しい判断を迫られることは確実だが「慎重に判断したい」と述べるにとどめた。