楽天「一致団結」はグラウンドの外から
「一致団結」を旗印に最下位からの逆襲を目指す楽天。そのチームスローガンにピッタリ合致する行事がキャンプ中に行われる。大久保監督は2月1日からの久米島キャンプ中の休日を使って「大運動会」を行うことを明かしている。
場所は宿舎近くの海岸を予定している。砂浜の上でベテランも若手も関係なく、全選手がトレーナー陣が考案する競技に挑戦する。昨季のキャンプではは2軍のみで行い「去年、一番笑ったのが運動会だったんだから」と興奮気味に振り返った指揮官。地面に立てたバットを額に当てて複数回回転したうえでスタートする徒競走などで、珍プレーが続出したという。
2軍監督だった昨年の経験を生かし、全員参加を提案した指揮官は「休みの日でも楽しく体を動かすことができるし、去年もみんな盛り上がっていた。絶対にやった方がいい。今年も楽しみにしているよ」と声を弾ませた。競技を考えるトレーナー陣から「あんまりハードルを上げないでくださいよ」と“泣き”が入るほど「大運動会」が待ち遠しい様子だ。
入団して間もない新人たちにとっては、チームに溶け込む格好の機会にもなる。仮に緊張感漂うグラウンドでは先輩に声をかけにくかったとしても、グラウンドを離れた交流の場ならば、雰囲気も和やかで打ち解けやすい。「大運動会」は複数でチームを作って競う団体戦になる予定。各チーム間の結束が、その後のチーム全体の好ムードへとつながっていきそうだ。
昨年の秋季キャンプでは休日を「自主練習日」とし、清掃や美術館巡りなどを行うなど、絶えず顔を合わせる場を設け結束を高めてきている。昨季優勝のソフトバンクや、大型補強を敢行したオリックスに対抗するには、スローガン通り「一致団結」することは必要最低条件。久米島キャンプは、グラウンド以外の部分でも盛り上がることになりそうだ。(デイリースポーツ・野畑圭司)