実現するか?内山対三浦の統一戦

 今年実現するかもしれない注目対決の一つに、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(35)=ワタナベ=とWBC同級王者・三浦隆司(30)=帝拳=の統一戦がある。昨年、内山が9度目の、三浦が3度目の防衛に成功。ファンが望むカードに違いない。

 2011年に内山は三浦(当時は横浜光所属)の挑戦を退け、3度目の防衛を果たした。内山は「以前はモチベーションが上がらなかった。でも今は実力がきっ抗していると思う。ファンが望むならやりたい」と言う。

 ワタナベジムの渡辺均会長も「内山の試合は5月を予定しています。やってくれるのなら三浦もありますよ。向こう次第」と前向きだ。5月に防衛戦を行うなら、2月中には対戦相手を決めたいところ。

 4年ぶりの再戦が黄金カードとなるのは、「統一戦」だからだけではない。前回、8回TKO負けと一蹴された三浦が、持ち前のパンチ力に加えディフェンス面で大きく進化したことで以前とは別人となったからだ。

 昨年11月のプエルタ戦(メキシコ)では、6回TKO勝ちで新生・三浦を存分にアピールした。大みそかに行われた内山の防衛戦は実家の秋田にいたためテレビ放送がなく、You Tubeでチェックしたという。

 「まだまだ強いな、という印象。衰えてないですね」と話しながら「個人的にはそんなに打倒・内山に燃えているわけじゃないんです。やると決まれば対策を立てて仕上げますが、決まるまでは深く考えない」とも。「海外で試合をして名前を売りたい」のが本音だ。

 4年前に敗れた時には落ち込み、引退も考えたという。その後、帝拳ジムに移籍して出直し、念願の世界王者となった。奮起のきっかけは内山戦だったが、この4年間で内山へ向ける思いにも変化が生じたか。

 とはいえ、日本人同士の頂上対決としてはこれ以上ない一戦。陣営はともに実現に前向きなだけに、ファンは期待してよさそうだ。

(デイリースポーツ・津舟哲也)

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