杏のドラマから昔の名曲がブームに
女優・杏(28)が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ「デート」(月曜、後9・00)がキッカケとなり、1960年代を中心に活躍した双子の女性歌手「ザ・ピーナッツ」が1962年に発売したヒット曲「ふりむかないで」が今、ブームの兆しをみせている。
同ドラマのオープニングで毎回、杏と長谷川博己(37)が、この曲に合わせて踊るシーンが放送されている。1月19日の初回放送後から「この曲は誰の歌?」、「この曲いいね」などの声がSNSなどに上がりはじめ、同時にダウンロード数も急上昇。iTunesの演歌・歌謡曲チャートで、連日のように1位となっている。
歌だけでなく、杏と長谷川によるダンスも注目されており「振り付きでカラオケを歌える」「歌って踊れるので結婚式や花見などの宴会でやりたい」などの声もあるという。
同ドラマは、結婚は契約にすぎないと考える恋愛力ゼロな女と男が、恋愛感情を全く持たないまま結婚を目指し、デートを重ねるというユニークなストーリーのロマンチック・ラブコメディー。放送開始から、常に2ケタの視聴率をキープしている。
フジテレビ関係者はオープニングに同曲が決まったことについて、「歌詞がドラマに通じる言葉があり、世界観にぴったりな楽曲として起用した」と話した。
楽曲の発売元・キングレコードの関係者は「昔の楽曲がこのような形で注目されるのはうれしいこと。歌って踊れるデュエット曲として若い方にも広まっていってほしい」と期待。同曲を入れた企画アルバムの発売も検討している。
日本には数多くの昔の名曲がある。音楽番組が減ったこともあり、最近は、お茶の間に流れる機会も少なくなってきた。そんな中、往年の人気デュオ、ザ・ピーナッツの曲がドラマをキッカケに注目を浴びることとなった。今後も日本の名曲が、さまざまな形で若い世代らから注目され、歌い継がれ、音楽界の盛り上がりにつながればと思う。