DJデーブ誕生か 楽天がFM局を開設

 “DJデーブ”が誕生する日も遠くないかもしれない。楽天は16日、自主運営のコミュニティFMラジオ局の開設を発表。愛称は「Rakuten.FM TOHOKU」で、“野球”にちなみ8月9日の放送開始を目指す。

 MLBでは球団がラジオ局を持つのは決して珍しいことではないが、日本の球団では初。放送エリアは本拠地・コボスタ宮城のある仙台市宮城野区の30%。初年度は3000万円、2年目以降は1億円の収益を見込んでおり、球界の新たな試みとして今後の展開が注目される。

 放送はシーズン中は野球中継がメーンとなるが、それでも年間の主催試合は現行なら72、もしくは71試合。試合以外の時間帯は自主制作の番組を放送することになる。「今のところ、他社の番組を買い取って流すことは考えていない」と球団関係者。球団の持つラジオ局だけに、オフには自然な流れで首脳陣や選手が出演する番組が誕生しそうだ。

 大久保監督は、そんな球団の動きを歓迎。「オレはラジオの人間だから。10年以上、ラジオの仕事をしてたんだぞ」とニヤリ。現役引退後は、ニッポン放送で野球解説者として活動。さらには同局で「デーブと王理恵の燃えろ!プロ野球」などの冠番組で、メーンパーソナリティーを務めた“実績”もある。

 指揮官は「テレビは映像が助けてくれる部分もあるけど、ラジオだとそうはいかない。だから話術が問われるんだよ」と力説。新番組制作になった場合のタイトルは「デーブと愉快な仲間たち」ときっぱり。2軍の若手選手を登場させトークを繰り広げ、売り出していきたい考えだ。

 引退後はさまざまな経験をしてきた指揮官。プロゴルファーに転身したり、最近ではメダカやドジョウの飼育にも力を入れるなど好奇心旺盛で、野球以外の部分でも話の引き出しが多い。また、発売こそ幻となったものの、CDを制作した経験もあり、番組中に歌を披露する可能性もある。ラジオ自体の放送時間が午前6時から翌深夜1時を予定しており、オールナイトとはいかないが“DJデーブ”実現の際の新番組は、視聴者の関心を呼びそうだ。(デイリースポーツ・野畑圭司)

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