【野球】今年はヤクルトが神宮で日本一
14年ぶりにセ・リーグを制覇したヤクルトがクライマックスシリーズを4度目の出場で初めて突破した。24日からはパ・リーグを制したソフトバンクと日本一の座を争う。ヤクルトはこれまで日本シリーズに6度出場して5度優勝と高い勝率を残しているが、過去の戦績には興味深いデータがある。戦績は以下の通りだ。( )内は相手。
78年●○●○○●○(阪急)。
92年○●●●○○●(西武)。
93年○○●○●●○(西武)
95年○○○●○(オリックス)
97年○●○○○(西武)。
01年○●○○○(近鉄)。
日本シリーズは西暦の奇数年はパ・リーグの出場チーム、偶数年はセ・リーグの出場チームの本拠地で1、2、6、7戦目を行い、3~5戦目は対戦チームの本拠地で行うが、ヤクルトは5度の優勝の内、奇数年が4度。さらに、ナイター開催となった95年以降の3度はすべて4勝1敗と、神宮の夜空の下で胴上げを行っている。そして、今年も奇数年。ナイター開催も変更はない。つまり、データ上は、ヤクルトが神宮で日本一を決める確率は100%と言えるのだ。
だが、厳しい現実が待ち受ける。相手のソフトバンクは巨大戦力を誇り、交流戦で61勝44敗3分とセ・リーグを圧倒したパ・リーグを90勝49敗4分の圧倒的な成績で制した強敵。それでも、ヤクルトの真中監督はCSを突破した後、「楽しみですね。本当に強いチームなので、戦い方は普段通りで行きますけど、こちらの戦いがどこまで通用するか試してみたい」と臆することはなかった。
次に指揮官が宙を舞うのは神宮の夜空の下なのか、ヤフオクドームの屋根の下なのか。それとも、敵将の舞いを眺めることになるのか。決戦は24日に開幕する。(デイリースポーツ・洪 経人)