【競馬】VMで浮上するのはこの馬だ

 東京競馬場は今週から仮柵が3メートル外に移動するBコースを使用。例年ならイン有利で前残り傾向に拍車がかかるはずだが、土曜の競馬ではフタを開けてみれば差しがズバズバと決まった。

 3歳500万特別の9R・夏木立賞(芝2000メートル)は、8頭立てながらマサノヒロインが最後方一気の勝利。勝ちタイムは2分を切り、1分59秒8だった。京王杯SCはコースレコードタイの1分19秒6の決着で、サトノアラジンが上がり3F32秒4の豪脚を発揮して差し切った。

 唯一の例外は、ヴィクトリアマイルと同じ芝1600メートル戦で行われた10Rの秋川特別。徹底先行型が不在で、1番人気のプレミオテーラーが主導権を握って押し切った。だが勝ち時計は先週の3歳500万下(8日・東京6R)より0秒3遅い1分34秒7だった。

 高速馬場だったことを考慮すると、秋川特別は参考外。フルゲートのヴィクトリアマイルがスローペースに陥るとは考えづらく、例年よりやや速い1分31秒台の決着になると想定した。

 差し馬有利の馬場で、速い流れでも末脚が鈍らないタイプが浮上すると判断。距離不足でオッズを下げている印象のショウナンパンドラを推す。タイトな流れになればなるほど、京王杯SCのサトノアラジンのように、エンジンのかかりが良くなるタイプ。4着に敗れたものの、昨年の天皇賞・秋で最速上がり(3F33秒4)を記録しただけに、このメンバーなら持久力戦での切れ味は一枚も二枚も上だ。

 1分31秒台なら一気に突き抜けるはず。スマートレイアーがスローで逃げる“ユタカマジック”さく裂だけは勘弁願いたい。(デイリースポーツ馬場解析班)

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